展覧会レポ

egumogu2005-06-13



昨日は徹夜明けでアール・デコ展とジェームズ・アンソール展をはしご。はっきり言って最後の方に見た絵は眠気のあまり朦朧としていた。とりあえずここにレポート。



アール・デコ

アール・ヌーボーよりもアール・デコの方が断然好きだ。日本のモダニズムは一体何処へ消えてしまったのだ?終戦後のフラットな時代の中に埋没されてしまったモダニズム
ああ哀しや。痛く哀しや。

展覧会の中で婦子女の心を掴んで放さないコーナーがあった。カルティエのジュエリーコーナーである。20代位の若い女の子達から70代位のおばあちゃんまでがこぞって光り物コーナーに群がっている。カルティエに眩んでいるのかダイヤに眩んでいるのかは判別不可能だったが…。女の人はなんであんなに宝石が好きなんだろう。

その隣にレンピッカの絵画が展示されていたのだが、鑑賞客はカルティエに夢中。あろうことかレンピッカのスペースががら空きだった。おかげで、ここぞとばかりにレンピッカを鑑賞できた。
素晴らしい。やっぱりレンピッカがピカイチだ。大好きだ。
カルティエのジュエリーを何十個並べられたとしても、私はレンピッカの絵の方に行く。それ位大好きな絵のひとつ。
その昔、とにかく彼女からは多大な影響を受けた。彼女の絵はモダンな電飾のように光り輝いている。女達の夢という夢が、全てレンピッカの絵の中に濃縮されている。
まさに、「きらめくモダンの夢」。



■ジェームズ・アンソール展

ほとんど意識が朦朧としている状態で彼の絵を見た。特に新鮮さは感じないのだが。
彼の絵から漫画の岡田あーみんを彷彿としてしまったのは私だけなのだろうか。シュールな笑い、ノリノリなドラッグ感を彼の絵には感じる。
彼のターナーみたいな色使いの油彩が好きだ。かの三角形の構図の絵は前衛的でたまらない。同時代に生きてたら、おそらく私は彼の大ファンだっただろう。